ベルヴェデーレ宮殿
ハプスブルク家の夏の離宮として建てられた宮殿。現在は美術館になっていて、クリムトやシーレを中心に展示されています。
ウィーン分離派
グスタフ・クリムト、エゴン・シーレはウィーン分離派と呼ばれています。古き絵画から分離するという意味でクリムトが提唱したもので、それまでにはない装飾的な官能的な表現が特徴です。こんな作品を観てきました。
「接吻」グスタフ・クリムト
男性と女性がキスをしている場面を描いています。装飾的な模様の中に人物が埋もれていますが、よく観ると男性は角張った模様で、女性は曲線を多用した模様です。違いを出すための工夫なんでしょうね。
画集などを読むと「金箔が貼ってあり」とよく記述されているんですが、実物を観ると金箔は使われていなくて、おそらく金泥(金をニカワで溶いた絵の具)が使われていました。まぁ、文献にあたった訳じゃないんで推測ですが、そんな発見も実物を観たからこそですね。