カッコーの巣の上で

カッコーの巣の上で [DVD]

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<ストーリー>
1963年9月のある日、オレゴン州立精神病院に一人の男が連れられてきた。ランドル・P・マクマーフィ。彼は刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装っていた。
しかし精神病院はもっと悲惨な状況にあった。絶対権限を持って君臨する婦長によって運営され、患者たちは無気力な人間にされていたのだ。さまざまな手段で病院側に反抗しようとするマクマーフィに、患者たちも心を少しずつ取り戻し始めた。そんな彼の行動に脅威を感じた病院は、電気ショック療法を開始するが、マクマーフィも脱走を計画し始める 。

 1976年の作品。当時、アカデミー賞の5部門を受賞しました。
 もろもろはさておき、当時の雰囲気を反映している映画です。なんていうのかな。反社会的というか、体制への反抗というか。全編を通して、ヒッピーたちと同様の空気をまとったような印象を受けます。今見ると、少し恥ずかしい。
 しかし、主人公のマクマーフィが病院をどうにか変えようと行動する様は心を打たれるし、今のわれわれの感じている葛藤にも通じる点が数多くあります。彼に影響を受け、少しずつ変わっていく患者たちに親近感を覚えます。
 だからこそ、ラストシーンは衝撃的です。初めて見た時にしばらく立てなかったし、心を動かされました。いろいろなことを感じる映画ですよ。