シャッターアイランド

シャッター アイランド [DVD]

シャッター アイランド [DVD]

<ストーリー>
 精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。


 レオナルド・ディカプリオも大人になっちゃったなぁ。本作はサスペンス映画です。ストーリーは非常にありがち。オチも、う〜んとうなってしまう。そこらへんに批判が集中しそうな気がします。
 ただし、映像は素晴らしい。精神を病んだ者の内面を垣間見るようで、こちらまでちょっと不安定になります。ぐらんぐらん揺さぶられる感じ。
 しかし、1900年代半ばの精神医療っていうのは怖いよなぁって思いながら観ていました。ロボトミー手術っていうのが主流だったんですが、頭蓋に穴をあけ前頭葉の一部を切除するというものです。そうすると問題行動をおこしていた精神病患者が人が変わったように穏やかになるという。きっと、本当に多くの人が犠牲になったんだろうな。その西洋の負の歴史を経験してからこの映画を観ると、感じ方が違うのかもしれません。
 直接的な残虐シーンはありませんが、じとっとした湿度を伴った作品です。いや、まとわりつくような感じが好きなんだけどね。同じようなテーマでもカラッとした作品を見たい人は以前紹介した「カッコーの巣の上で」がお勧めです。