「ランドスケープ 柴田敏雄展」@東京都写真美術館


東京都写真美術館


 今日の目的は違ったのだけど、行ってみたらすごく良い。本当に良い。
 恥ずかしながら柴田敏雄さんは存じ上げなかったのですけど、木村伊兵衛写真賞も受賞されているほど実力ある作家さんだそうです。海外での評価が高いそうで、国内での知名度はいまいち。残念だよなぁ。
 作品はモノクロのものとカラーのものがあり、それぞれにアプローチが違うなぁという印象を受けました。もともとモノクロで制作して来たそうで、やはりそちらのほうが質が高い。なんて言うんだろう。写真を手段として、絵画作品を制作しているような不思議な扱い方。あえて奥行きを感じさせないように、平面的に作品を仕上げています。自然の中から見つけてきた人工物は、堂々かつ寂しげに存在し、本当に美しい。圧倒されました。
 全体的に構成力が見事です。「絵画としての構成って何?」と日頃思っている人には必ず見に行って欲しい。2/8(日)まで。


 こちらの記事に作品の一部が掲載されています。興味のある人はどうぞ。