友達の劇を見に行った。

 大学時代の友人が、劇団に所属しています。小さな、将来を期待できる劇団です。公演を重ねるごとにどんどん人気が出て、ついに、老舗の大きな劇場で公演をすることができました。
「今回は台詞が多くて、ある意味主役です(笑)」
というダイレクトメールが届きましたが、今回の彼は間違いなく主役でした。公演のたびに
「ひさしぶり〜」「近いうちに飲もうね〜」
なんて会話を交わすものの、数年に一度しかじっくりと話をする機会もない。でも、まごうことなく友人なんですね。


 近くで大学時代を過ごした友人が、自分とまったく違う環境で活躍しているのを目の当たりにすると嬉しいものです。絵を描いていた彼が、自己表現の場を演劇に求めた時にはびっくりしましたが、今となっては正解だったのだと感じました。
 真の友人っていうのはたとえ久しぶりであっても、会っていなかった時間を感じさせません。きっと、それぞれが一生懸命取り組めることを持っているからなのだろうけど。今度、数年ぶりにじっくりと酒でも飲んで語り合いたいなぁなんて思いました。