コレクション展「旅」 第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」@東京都写真美術館
まずは、恵比寿の「東京都写真美術館」です。初めて名前を聞いた人は、以前書いたこちらを参照。
東京都写真美術館
「旅」をコンセプトに、写真美術館のコレクションを並べ直した展示です。毎年、何らかのテーマで同様の試みに取り組んでいます。さすがに写真美術館。戦後のリアリズム写真の大御所が揃っています。
- 荒木 経惟(あらき のぶよし)
- 森山 大道(もりやま だいどう)
- 須田 一政(すだ いっせい)
- 内藤 正敏(ないとう まさとし)
- 北井 一夫(きたい かずお)
- 牛腸 茂雄(ごちょう しげお)
- 土田 ヒロミ(つちだ ひろみ)
などなど。・・・誰だよ、知らね〜よって? 本当にいい写真を撮る人たちなので、名前を覚えておくといいですよ。
なによりも嬉しいのは、展示されている作品は写真家が自ら現像したものだということです。写真っていくらでも焼き増しできるじゃない。でも、実は現像する人によって、色合いや表情が大きく変わってきます。そのため、写真家が自ら現像したものを「ヴィンテージプリント」と呼んで、要はオリジナル扱いするんですね。写真家の意図が一番反映されているものだとも言えます。
本展覧会は、すべてがヴィンテージプリントであるというのが特徴だと思います。個人的に会場を入ってすぐに展示されている内藤正敏の作品が好きでした。
仕事が終わり、餅を喰うイタコ。イタコってのは霊能力者ですね。人間離れしたイタコと、仕事が終わり気が抜けた時の素顔の対照的なこと。おばあちゃんの表情が最高。