「世界報道写真展2009」@東京都写真美術館


東京都写真美術館
 同じく写真美術館ですが、今期の本美術館のメインディッシュのような企画。「世界報道写真コンテスト」の入賞作品を集めた展覧会なのですが、人間の内面をえぐるような鋭い視点の作品が多数ありました。
 報道写真の意義っていうのは、その場に立ち会っていない多くの人々に真実を伝えることにあります。一枚の写真が、そこに写っていないことまでも伝えてくる。そのリアリティというのは、現実を超えた力すら持ちます。だからこそ、恐ろしくもある。鑑賞者の冷静に受け止める姿勢というのも問われているような気がします。
 残酷な描写が一部にありますが、実際に世界で起きていることです。知らないということすら罪になる場合がある。見ていて本当に泣くかと思ったなぁ。いろいろと考えさせられる展覧会。8月9日(日) まで。