ガンバの冒険

 もう、大好きなアニメ。1970年代のものだから、知らないでしょう。ガンバというネズミとその仲間たちが、ノロイ率いるイタチと戦う物語。
 ある港で開かれているネズミたちのパーティ。そこに傷だらけの小ネズミ、忠太が転がり込んできます。残忍な暴力と恐怖で故郷の島を支配している巨大な白イタチ、ノロイを倒すために力を貸して欲しい、と涙ながらに語る忠太の背中には大きな傷が。そんな忠太の言葉に耳を貸さずネズミたちは足早に立ち去ります。なぜなら、イタチのノロイが怖いから。しかし、ガンバを始めとする勇敢な7匹の仲間が集まり、冒険の海へと船出します。
 ノロイが怖くてね。ネズミの数倍の大きさで、ほぼ無敵。そんなやつが島のネズミたちを滅ぼそうとする。ほんと、小さい頃に泣いたもんですよ。
 ガンバたちが、へこたれそうになった時にお互いを励ます言葉、


「しっぽを立てろ!!」


は名言。ちょっとへこたれそうな時に、どこかで思い出してるような気がする。そうだよね。落ち込みそうなときほど、僕たちはしっぽを高らかに掲げないといけない。ここで生きてるんだって証明をしなければいけない。


 大きなこと言っちゃうけど、人間として大切なことを教えてくれたアニメです。
 ガンバからはかっこ悪いくらい足掻いて頑張ることの大切さを学んだし、ヨイショはちょっと弱気で人間くさいし、ガクシャは冷静に物事を見ているし、ボーボーは人を励ます時になぜか食べ物を「おいしいよ」って言って渡すし、忠太はやたら可愛いし、イカサマのべらんめえ口調は素敵だし、とどのつまりはシジンみたいに生きたい。
 久しぶりに観て泣きましたよ。歳なのか?