Pen 5/1号 No.266「水木しげる大研究」
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 雑誌
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「川の中州にアンモナイトの化石が埋まっている」
「あの神社の裏で子どもが一人いなくなったらしい」
「古墳のてっぺんに生えている木の根元にウロがあって、そこをのぞいたら人骨みたいなものが見えた」
いろいろな真偽のほどは定かではない話がありました。今思えば、違う世界へ通じる入り口になり得るような場所がいくつもあったような気がします。
水木しげるさんも調布市に住んでいます。彼の作品で有名なのは「ゲゲゲの鬼太郎」ですが、妖怪のアイデアはそんな環境だからこそ生まれてきたのかなぁとも思っています。
今回のPenはそんな水木しげるさんの特集。いやぁ、いい内容でした。生と死をテーマにした短編から、絵本まで。彼の一枚絵って、すごくきれいなんだよなぁ。漫画家だからって侮れない。多くのインタビューも載っていて、読み応え十分。悲惨な話でもユーモアたっぷりに語る人柄が大好きです。「人を食ったような」という表現がぴたりとはまる。
興味のある人は損しませんよ。是非。