ボランティアに関わってくれた石巻の人たち

 現地の人たちにも多く出会いました。

地元の高校生

 地元の高校生の女の子がうちの活動にやってきました。初めて来たときが18歳の誕生日。ボランティアデビューがその日でした。見た目は少し派手で恋愛の話が大好きで。でも、一生懸命作業を手伝ってくれました。
 印象的だったのは、現地のおばあちゃんと話をしていた時のこと。ある日、休憩をしていたら現地のおばあちゃんが話しかけてくれました。
「ボランティアがこんなに頑張ってくれているのに、自分は身体が言うこときかなくて手伝えない。申し訳なくて涙が出る。」
 その時に彼女がこう言いました。
「私たちみたいな若者がその分頑張るから。婆ちゃんはいいんだよ。ゆっくり休んでて。」
 なんていうのかなぁ。無理してなくていいなぁって思いました。

同年代の夫婦

 旦那さんは穏やかな男性です。自身も被災しました。あるとき、私たちの活動のことを耳にして、観に行ってみようかなぁって来てくれたそうです。時間があるから手伝ってみようかなって。ちょうどその時に作業をしていたのが、彼の家のあった地域でした。来てみたらみんなでわいわいやるのが楽しくなったそうで、それ以降毎日手伝ってくれました。
 奥さんは最終日にお会いしました。旦那さんが毎日楽しそうでうらやましいそうです。自分でできることをっていう思いから、イベントを企画しているという話を聞きました。(後日、開催して盛況だったそうです)

同年代の女性

 炊き出しなど、様々なボランティアに携わっているそうです。本当に普通の女の子で、みんなで色々な話をしました。芸能人の話とか恋愛の話とか。
 彼女は地震直後、自宅を出て車で実家へ向かったそうです。いつも10分程度で済む距離が渋滞していて、一時間後にようやく実家へ着いた時にはラジオから仙台空港津波が押し寄せたと流れてきたそうです。なんとなく実家に様子を観に行こうと動いたことが、結果的に避難をした形になりました。時間を見つけて色々な活動をしているそうです。

カフェのオーナー

 石巻の商店街も津波の被害に遭いました。その商店街で頑張っているお店です。活動の後に訪れました。店の前はまだまだ瓦礫が散乱しているんですが、おいしいコーヒーを出してくれます。どうも全国のとある音楽の愛好家が色々と案を出し合って手伝ってくれているんだそうです。そういうネットワークとパワーはすごいなって感じました。居心地いいんだよねぇ。また、行こう。

東北の人たち

 週末を利用して被害の少なかった地域から多くの人がボランティアで訪れます。学生から高齢者まで。農家のおばちゃんなんて、すごくかわいいよ。みんな、少しでも手伝おうとしています。