「セカンド・ネイチャー」展@21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン)


http://www.2121designsight.jp/schedule/second_nature/outline.html (注:携帯禁)


 新年早々、六本木の東京ミッドタウンへ行ってきました。ミッドタウンのいいところは、都心にありながら自然を生かした環境を維持していることです。裏手にあたるガーデンには気持ちのいい芝生が広がっています。
 そこに、「21_21 DESIGN SIGHT」というアートスペースがあります。ここがおもしろいのは、ただの展示会場ではない点です。企画を通じて、デザインへの関心と理解をムーブメントとして育てていくことを目指しています。プログラムの企画は、3名のディレクターと1名のアソシエイトディレクターを中心に行なわれます。ディレクターには、デザイナーの三宅一生、佐藤 卓、深澤直人の三名が就任しています。会場の建築は安藤忠雄。いやぁ、そうそうたる顔ぶれ。
 いまは、「セカンド・ネイチャー」展を開催中です。


 セカンドネイチャーの意図とは、

 記憶から生み出される第2の自然、デザインの未来を考える。

だそうです。
 まぁ、簡単に言うと現代のテクノロジーで自然を表現するということでしょうか。デザインの力でどこまで自然に迫れるかという試みであるとも言えます。本展覧会のディレクターは、吉岡徳仁インテリアデザイナーであり、プロダクトデザイナーでもあります。作品としては、auの携帯端末「MEDIA SKIN」が有名です。


 本展覧会の会場は地下にあります。階段を下りて行くと、地下なのに日の光がふっと差し込んで、緻密な計算に基づいた建物だということがわかります。
 展示スペースに入ると、一番目を引くのは吉岡徳仁インスタレーション。雲のようでもあり、雨のようでもあり、非常にきれい。はっと息をのみます。その中央部には新しい試みの椅子。決して座ることはできないのだけど、インスタレーションとあわせて見ると美しい。


 使用されるためのデザインではなく、美しさや新しい試みを重視したデザイン作品だなぁと感じました。「デザインっていうのは無条件で美しいものなんだ」と言われているようです。こちらには展示されている作品の一部が掲載されています。1/18までが会期なので興味のある人は急いで行きましょう。