「 第57回東京藝術大学卒業・修了作品展」@東京都美術館
先週から卒業制作展ラッシュです。まずは、東京芸大。行ってきました。
各科について一言ずつ。
工芸
質の高い作品群。見ていて飽きませんでした。伝統工芸品から作家性の高い作品まで、多種多様。
デザイン
「美しい」作品が多かったです。なんというのか、奇をてらっていないという印象。反面、実際に商品になった時の形が見えづらかった。意外と絵画作品が多くて驚きました。
彫刻
かっちりとした立体作品から、平面作品まで。見飽きず、おもしろい。ただ、キャラクターものの造形が似ているのが気になった。
建築
知識が不足していて善し悪しは分かりませんが、規模の大きい構想が多数。学生なんだから大風呂敷を広げてなんぼです。
絵画(油絵)
とことんリアルな描写のもの、ポップなアプローチのものと両極端の作品が目につく。それぞれ質は高いので楽しめるが、なんか、もうちょっと多様な作品があってもいいと思う。
絵画(日本画)
岩絵の具はさすがに美しい。色もきれいだし、絵作りも丁寧。しかし、全体的に物語性が強すぎるような気がする。鑑賞者の内面をえぐり出すような作品があれば良かった。
全体的にさすがに作家性の高いものが多かったです。見応え十分。