今年のまとめ

うわー、放置っぷりがひどいな。これ。来年は頑張ろう。


何をしていたかというと、ここには書けるほど形になっていないようなことです。美術を見直すきっかけになっているような気がします。


今年の始めから、石巻市とミーティングをして写真プロジェクトを形にしました。これは勢いで作り上げたようなもので、反省すべき点がたくさんあります。先月、石巻の写真公開センターへ行ってセンター長と雑談してきました。楽しかった。まぁ、楽しかったのはさておき、色々と困っていることがあるんだなと分かったので、どうにかお手伝いをしたいなと思っています。
昨年の11月から続けてきた造形教室てわさは、参加してくださっている方が本当に変わってきました。息抜きできる場は大切だなということと、続けることは大事だなと感じています。


被災地での活動が、仕事にも繋がりつつあります。
仕事で会った人が、よくよく話してみるとボランティア仲間を知っていたり、それで新しいことしようよ!って話に繋がったりしています。また、被災地での活動をどう学校へ持ち帰ることができるかなって考えています。


美術って不思議です。
学校で教えてるでしょ。高校生ってうまいこと作るんだけど、それだけなんですよね。
造形教室てわさで同じことやるじゃないですか。ものを作ることが心の支えになっているんです。楽しい、心が軽くなるって。


今まで僕の知っていた美術は楽しいだけのものでした。でも、こんなに人の支えになるんだと、初めて知りました。


美術は、多くは美術をやっている人たちだけで共有されるものです。たとえば、美大とかそうだよね。やってない奴には理解されなくてもいいみたいなところあるじゃない。それって、つまらない。
私は美術を学んできたことによって、生活が豊かになって欲しいと思っています。どう社会に関わって行けるか。その視点のない行為ってあまり魅力的ではないな、とかね。


色々なことをやってみたいと思っています。来年もよろしくお願いします。

武蔵野美術大学が荒俣宏さんの貴重書コレクションをアプリ化

武蔵野美術大学美術館・図書館、荒俣宏氏旧蔵の貴重書コレクションをデジタル化したiPadアプリ「MAU M&L博物図譜」をリリース | カレントアウェアネス・ポータル
武蔵野美術大学荒俣宏さんの貴重書コレクションをiPadアプリ化したそうです。
荒俣宏さんといえば、稼ぎの大半を蔵書につぎ込むのだそうですが、彼のコレクションを見てみたい気がします。きれいな図版も多いようですよ。
さて、iPhoneアプリになるのを待つかなぁ。

デンマークの学生寮

デンマークにある大学の学生寮だそうです。さすがデザインの国。教育の機会を与えるっていうのは、ここまで環境を整える必要があるのかもしれませんね。






The World’s Coolest University Dorm ~ Damn Cool Pictures
こんな環境で勉強できたら気持ちいいでしょうねぇ。いいなー。住みたいくらい。

「KEEP WALKING」


 ジョニーウォーカーのキャンペーン「歩き続ける人たちへ」映画第4弾。
 perfumeサカナクション椎名林檎などのミュージッククリップを手がける児玉裕一さん。
 なんか、見ちゃうなぁ。歩き続ける男が起きた瞬間の展開が好き。

あめ細工師という人生


絶滅寸前かと思いきや海外で引っ張りだこ!公務員だった男性が行き着いたあめ細工師という人生 | 職あれば食あり | ダイヤモンド・オンライン


 縁日で飴細工が形になるのをぼーっと見ていたことがあります。
 熱い飴を素手で引き延ばし、はさみを使って形にしていく。飴をくるっとひっくり返す時には大きく形が変わって、おー!っと声が出てしまいます。
 人生って色々です。ステキな生き方だと思います。

被災地での活動が一つの区切りを迎えました。

 ちょっと検索避けるために色々と伏せて書いてみます。今まで続けてきた活動がようやく一段落しました。ふー、忙しかった。つらつら書きますので、まとまらなかったらごめんなさい。
 1月に展示が終わってから、どうにかできないかと思って、市に提案書を提出しました。ざっとA4用紙40枚程度。内容は再公開に向けてこんな形を用意できるから、市の事業として進めましょうっていうものです。色々な思いがこもっていました。
 それから市と協議を重ね、毎週のように色々な団体と打ち合わせをしながら進めてきました。そして、先月、このような形で実を結びました。
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20120727ddlk04040004000c.html
http://ishinomaki.keizai.biz/headline/79/
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/bousai/syasinnkoukaipro.jsp
http://www.edtt311.info/2012/08/15/1184
 まぁ、うまくいかなかったこともたくさんあります。でも、僕たちの続けてきた活動をどう終わらせるかというのは明確でした。ボランティアはいつか居なくなります。だから、地元に引き継ぐことを目的としてきました。


 公開初日。開所式が行われると聞いたので行かせてもらいました。公開される場所は、瓦礫処理施設です。工事車両がひっきりなしに通るし、海は近いし、瓦礫の山だし。でも、その片隅にプレハブ小屋が立ちました。写真を探せるように。
 僕たちは歴代のボランティアリーダーを集めて、後ろからそっと見守らせてもらいました。一番遠い人は岡山から。そのまま現地で力を尽くしたいと住み着いた人もいます。みんなやっと引き継げたなぁって思いで集まりました。・・・ま、でもそっと見守ることはできずに、市役所の人たちに手を引かれ席に座らされてしまいました。おー!よく来たな!みたいな感じで。断っても断りきれず、最後は腕を掴まれて「始められないから早く座ってくれ!」とか言われたり(笑
 開所式が終わってから市の方にこう言われました。「これで今まで頑張ってくれたボランティアの思いに応えることができます。一枚でも多く返却しますね。」


 先日、僕たちのfacebookページに被災者の方からコメントをいただきました。電車の車内で読んで、思わず涙が出てしまって、まずいなーって。
 そこに書かれていたのは写真を見つけられた方からのコメントでした。震災で家族を亡くしたこと、家族の姿や遺留品を求め被災地を歩き回る帰りに写真を探しに来ていたこと、そこで家族の写真を見つけたことが僕たちにしか分からない整理番号とともに書かれていました。そういう話を聞くのは珍しいことではありません。直接感謝の気持ちを言われることもあります。でも、誠実に伝えようとしてくれることが嬉しかった。どんな気持ちで書いてくれたんだろうって。


 この間は、被災地で出会った現地の友達夫婦に子どもが生まれました。震災後に僕と出会い、酒を呑んで酔っぱらって色々な話をして、一緒に活動を始めた仲間です。こう言うのは良くないかもしれないけど多くの人が亡くなった場所でどこへ行ってもそんな話が溢れている土地で、新しい命が生まれるってすごいなって思って、なんか無性に泣けました。人間ってすげーよ!って。
 まだ、会ってないんだよね。膝の上に赤ちゃん乗せて酒呑む約束してるんです。ふっふ。


 造形教室では、来て下さる方の笑顔が増えました。始めた頃は泣いてしまう方が何人か居たのですけど、最近は笑い声が絶えません。毎月、楽しいって言って下さいました。辛いことも思い出してしまうことも多いんです、でも、物を作っている時は忘れられるから嬉しいんですって。


 なんでボランティアやってんの?って聞かれます。多分、関わったことのない人との温度差もすごくあって、なんでそんなに暑苦しいこと言ってんだって思われることもあると思います。単なるボランティアじゃなくなってますしね。自分で団体を立ち上げてお金を集めて毎月活動したり、責任者になって行政に掛け合ってプロジェクトの形を作ったり。
 理由は俺にも分かりません。使命感だけではないと思います。一言で言っちゃうとあの人たちが好きなんです。関わっている人たちのために何かできないかなって考えているだけなんだと思います。


 ま、少し落ち着きそうです。放置していたブログ、頑張りますー。

バグダッド・カフェ

バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]

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<ストーリー>
アメリカ西部の砂漠の真ん中にたたずむ寂れたモーテル、バグダット・カフェに、夫とけんか別れしたドイツ人旅行者ジャスミンがたどり着く。不機嫌な女主人ブレンダが営む店は変わり者ばかり集まり、いつも気だるいムードが漂っていた。ジャスミンが現れてから、店に集う皆の心が癒やされていく……。

見たいなぁと思っていたものの今まで手を出していなかった映画。
いやぁ、なんだか良かったです。


全編を通じてゆったりとした空気が流れていて、なんだか温かい映画。
人生に疲れてしまったブレンダが、再び明るさを取り戻したのを見ていたら、あぁ、こんな投げやりな気分になっちゃうこともあるよねって感じました。その時にどんな人と出会うかだよなぁ。


随所に挿入される名曲「calling you」が素晴らしいです。
一つの曲として聞くと飽きるんだけど、挿入歌になると話は別。なんていうのか、その場面場面で出演者の心境を感じさせるんだよね。