「クリストとジャンヌ=クロード展」@21_21design sight


http://www.2121designsight.jp/candj/index.html


 梱包の作家、クリストとジャンヌ=クロードの展覧会です。
 彼らの作品は、自然のなかに一時的に存在するものです。たとえば、建築物を布で包むというもの、島の周囲を布で覆うというもの、見渡す限りに傘を立てるというもの。それぞれが一瞬で消えてなくなる作品です。
 彼らの制作プロセスはシンプルです。制作プランを練り、資金を用意し、行政と交渉し、実現するというもの。ただし、対象が巨大である場合が多く、多額の資金と難しい交渉を要求されるので結果的に変わった手法になっています。

 包まれたドイツ連邦議会議事堂。

 アンブレラプロジェクト。見渡す限りに黄色い傘が立っています。いやぁ、きれい。

 アンブレラプロジェクトの一環で、日本にも作品が登場したことがあります。


 展覧会自体は、作品の写真紹介や記録映像の上映だったので、さほど良い企画だとも思わないのですが、こういう作品形態があるんだという紹介です。
 目から鱗だったのは資金集めの方法について。自分たちで制作したドローイングを販売して、資金を集めるというもの。スポンサーなんて集めないんだそうです。大変そうだけど、それがそもそも自己表現ってもんだよね。