“これも自分と認めざるをえない”展@21_21 design sight(六本木)


http://www.2121designsight.jp/id/index.html


 待ちに待って行ってきました、体験型の展覧会。いやぁ、おもしろい。なんて言えばいいかな。遊園地のアトラクションみたいな作品たちが揃っています。
 では、どんな体験型の作品なのか。一言で表現してしまえば、
「自分はどこまでが自分なのか」
こういうことだと思います。


 本展覧会のテーマは「属性」です。虹彩や指紋といった自分の属性は、今の社会でどれだけデータとして扱われているのでしょう。そして、どのような可能性や危険性をはらんでいるでしょう。そういったことを、作品を通じて体験させようという試みに取り組んでいました。
 会場に入るときに、私たちは身長、体重、虹彩、手の動きのデータを採取されます。その基礎データを基に、会場内では多くの作品が展開されます。たとえば、身長体重からあなたを特定できるのか。虹彩はどこまでデータを保持すれば、あなたでありえるのか。作品を観れば観るほど、自分から「属性」が一人歩きしていくような気がしてきます。


 本当にいろいろと考えさせられる展覧会です。作品を通じて、鑑賞者に何か発見を与えることができるというのが芸術の醍醐味ですね。混んでると楽しみが半減しそうなので、空いていそうな平日をお勧めします。


 ちなみに、会場の最後には「さとうまさひこ」さんへ手紙を出すことが出来ます。忘れずに出すといいと思います。きっと、どきっとするから。
 あ、ちなみに佐藤雅彦さんは本展覧会のディレクターね。ピタゴラスイッチを手掛けていることで有名ですね。