4回目の石巻でのボランティア

 ちょっとどたばたしてました。また、三日間、石巻へ。
 今回は、現地で仲良くなった人たちにお土産を持っていきました。最近、革細工を作ることを始めたので、夏休みなのをいいことに色々と作って。なんか、買ったものっていうのも嫌だなぁと思ってたんです。喜んでくれたかな。
 二日目の夜、久しぶりに会う同年代のご夫婦と酒を呑みに行きました。多分、石巻で初めての外食だったんです。いつも炊き出しの残りとか、賞味期限切れのパンとかを食べてるから(十分おいしいんですけどね)
 店がほとんどなくなってしまった街で、石巻らしい食べ物はなんだろうって考えて連れて行ってくれたのがうれしかった。三人で色々な話をしました。自分の考えを伝えたところ、同じことを考えてくれていたことが分かり、さらに嬉しくなりました。で、ベロベロになったんですけど(笑) 
 今の石巻市は5月始めに初めて僕が行った時と比べると、すごくきれいになりました。中心部の瓦礫はなくなり、倒壊した建物もかなりの数が撤去されています。ライフラインも、建物がほとんどなくなってしまった地域以外はほぼ復旧しています。でも、復興したのかというとまだまだだと思っています。生活の再建には長い時間がかかるし、人の心がまだ取り残されている。避難所暮らしの人もまだまだ多く、仮設住宅入居後のビジョンもはっきりしていません。
 前述した、ずっと考えていたことは何か。
 関わっている写真洗浄が一段落したら、違うことをしたいと考えています。石巻で縁のできた人たちの近くで、何年もかけて一緒に過ごしていきたい。せっかく、美術に携わっているのだから、そういう手段で人の生活や心を取り戻す助けになりたい。そう思っています。幸い、現地で同じことを考えてくれている人がいます。彼らと一緒にそんな道も探していこうと考えています。
 あ、ようやく、石巻の日記もブログの趣旨に合う話になってきたかなぁ。
 自分の好きな美術はどんな力を持ち、この大災害の中で何が出来るのか。これから先、考え行動していくつもりです。さて、気負わずやってみるかな。